新美南吉生誕110年記念事業に関するお知らせ
2023.08.04
新美南吉生誕110年記念事業に関するお知らせ
【事業名】 長野ヒデ子×長野麻子 対談講演会 お母さんと赤ちゃんの世界
=南吉の詩から生まれた絵本『てんごく』=
【日時】 2023年8月13日(日) 13時30分~15時30分
【場所】 アイプラザ半田 講堂(半田市東洋町1丁目8番地)
【出演】 長野ヒデ子(絵本作家)、長野麻子(東京成徳大学教授)
【定員】 550名(入場無料・予約者優先)
【申込み】 新美南吉記念館へお電話いただくか申込みフォームから
【内容】
新美南吉記念館で10月29日(日)まで、新美南吉生誕110年「南吉と長野ヒデ子の母の世界展」を開催していることを記念して、講演会を開催します。
今年、南吉の詩「天国」を絵本にされた長野ヒデ子さんに制作秘話をうかがったり、娘の麻子さんから見た母・ヒデ子さんのお話を語っていただきます。講演後にはサイン会も。
▼上記イベントの詳細は新美南吉顕彰会HPへ
http://nankichi.org/Koenkai/koenkai.html
【おまけ情報】
長野ヒデ子さんは、これまでにも『狐』や『あめ玉』など南吉の童話を絵本にしたり、紙芝居にされてきました。三省堂が出していた小学校4年生国語教科書の「ごんぎつね」にも挿絵を描いています。「天国」の詩については、以前から絵本にしたいと思っていたのだそうです。
「天国」 新美南吉
おかあさんたちは
みんな一つの、天国をもっています。
どのおかあさんも
どのおかあさんももっています。
それはやさしい背中です。
どのおかあさんの背中でも
赤ちゃんが眠ったことがありました。
背中はあっちこっちにゆれました。
子どもたちは
おかあさんの背中を
ほんとの天国だとおもっていました。
おかあさんたちは
みんな一つの、天国をもっています。
長野さんは、自身が母親であることをきっかけに絵本づくりを始めた作家で、これまでたくさんの“お母さん”を描いてきました。そんな長野さんが、南吉の「天国」からどうのような想いを感じ、絵本にしたのか――ぜひ講演会場へお越しください。