新美南吉生誕110年記念事業に関するお知らせ

2023.07.14

お知らせ

新美南吉生誕110年記念事業に関するお知らせ

【事業名】 新美南吉生誕祭
【日時】 2023年7月29日(土)~30日(日)
【場所】 新美南吉記念館 ほか
【内容】
・「ごんぎつね」朗読会&読み語りコンサート(7/30) ※会場:アイプラザ半田
・正八ちゃんの宵祭り(7/29)
・読み聞かせ人形劇(7/29)
・彼岸花風車づくり(7/29)
・AMI 南吉を歌う~お誕生日を祝って~(7/30)
・歌とお話の会(7/30)
・南吉クイズ(7/29~30)

7月30日、南吉は110回目の誕生日を迎えます。
イベントに参加して、南吉の誕生日を楽しくお祝いしましょう!
期間中、新美南吉記念館は入館無料です。

▼各イベントの詳細は新美南吉記念館HPへ
http://www.nankichi.gr.jp/Event/event.html#seitan

【おまけ情報】

「正八ちゃんの宵祭り」を開催するのは、実に6年ぶりです。コロナ以前から天候に悩まされ中止が続いてきたので、今年こそ晴れを願うばかりです。
さて、そんな「正八ちゃんの宵祭り」では盆踊りのコーナーがあります。実は南吉は盆踊りが好きでした。昭和8年の日記を見ると、近所の寺まで稽古を見に行ったり、新作の盆踊唄を覚えてくる様子が書かれています。次に挙げる言葉も昭和8年の日記からです。

「夜ごと夜ごと踊りに弟とゆくピエロの私。笑ふ人は笑へ。そしる人はそしれ。芸術は何も解らない、踊りの曲折にそふてゆくにはあまりに骨の固い人々を私はどうしてさげすみきらふことが出来よう。私も彼等も同じ人間である。何れに優劣があらう。神は、私と同じ程度に彼等の一人一人にも愛を垂れたまふた筈だ。私は彼等に愛を持たねばならない。嫌悪を通りこさねばならない。嫌悪を通りこさねば――ああ、私はミザンスロープだ。」(昭和8年8月22日)

当時、東京外国語学校に通っていた南吉。故郷に帰省して、弟と一緒に夜な夜な盆踊りに参加していたようですが、田舎から東京に出た青年らしい、肩肘張った姿が垣間見えます。
「正八ちゃんの宵祭り」では、そんな南吉も踊った岩滑盆唄“ションガイナー”を踊ることができます。参加者にアイスも振舞われますので、ぜひ気軽にご参加ください。