AHIアジア保健研修所から当社の国際社会貢献活動「きずなASSIST」の成果についてご報告をお送りいただきました
2022.08.31
当社は、国際社会貢献活動「きずなASSIST」の取り組みのひとつとして、例年AHI(アジア保健研修所)のスタディーツアーに社員が参加したり、また渡航中の常備薬などを提供したりして参りました。
今年も、AHIの事務局長 林かぐみ様から、当社が支援させていただいている事業活動の成果ご報告と写真が届きましたのでご紹介します。
『今年もご支援くださり、誠にありがとうございます。コロナ禍も3年目。アジア各地で地域住民の健康と生活改善のための支援活動をするAHIの元研修生にとって、オンラインでの交信は身近なものになりました。新たな交流手段を活用して国内外で現状を伝え合い、共に難しい状況に立ち向かおうとする動きが生まれています。スリランカの元研修生の動きをご紹介します。(現地のデモの写真は、元研修生のFBから)
■スリランカ 経済危機とその背景
インド洋の真珠と呼ばれるスリランカは、以前セイロンと呼ばれ、イギリス植民地時代に始まった紅茶産業が今も国の主要産業です。そのスリランカで、経済発展をめざし、中国をはじめとする外国資本による社会インフラの建設など、大規模な開発が始まったのは15年ほど前です。
大規模な投資の結果、対外債務が膨らみ、またコロナ禍による打撃もあり、経済危機になりました。今年1月には、原油輸入の支払いを紅茶の現物で支払うような窮地に陥り、国民の非難を受け7月には大統領が国外へ脱出、辞任する事態となりました。8 月、新大統領は債権国でもある日本に対して債務に関する会合を主導してほしいという意向を表明しています。
※写真1:スリランカのNGOは、大規模な開発で土地も海も奪われる事態を批判↓
※写真2:政府を糾弾するために集まった人びと↓
※写真3:「薬もガソリンも電気も食べ物もない!」というポスターを掲げて↓
※写真4:仏教のお坊さんもキリスト教会の神父さんもデモに加わって↓
■危機の中にあってできることを
インドの元研修生の一人から「スリランカの今を聞きたい」という声が上がりました。そこでスリランカの元研修生有志が、アジア保健研修所(AHI)とともにオンラインセミナーを企画。「危機を乗り越えるためのNGOと市民の役割」と題して、去る6月16日に開催しました。
数人の元研修生が、紅茶農園の労働者、小規模農民・漁業者、障がい者、女性・子ども、工場労働者など活動領域別に現状と取り組みを報告し、さらに互いに連携して何ができるかを話し合いました。
参加者は約30名。19名のスリランカ以外の参加者からも各々の経験に基づき、提案がいくつも出されました。この人たちに共通していたのは、「同じことが自分の国で起こるかもしれない」という危機感でした。
大きな政治・経済危機の中で、市民団体やNGOにできることは限られているかもしれませんが、健康で安心して暮らせる社会を願って、取り組みを続ける人たちがいることは確かです。
※写真5:子どもたちは元気いっぱい。でも、親が失業しで学校に通えなくなった子どもも。↓
私たちアジア保健研修所(AHI)は、主要事業である国際研修(実施場所:愛知県日進市)の参加者が、帰国後それぞれに自分の取り組みを強めていくことを様々な形で応援しています。アジア各地のそれぞれの場でよりよい社会をめざす人たちが学び合い、課題に取り組むために力を得ることができる機会を広げていくために、引き続きご協力をお願い申し上げます。』
株式会社中京医薬品は、創業以来、「健康づくり、幸福づくり、人づくり」を企業理念に掲げ、パートナーであるお客さまとともに歩む企業でありたいと考えています。そして、お客さまとふれあいながら、健康づくりのお手伝いを通して幸福な暮らしをともに実現していこうという理念を広く世界という視野にまで広げたものが、私たち独自の国際社会貢献活動「きずなASSIST」です。