000: 心のしずく

2009.10.10

著書「心のしずく」より

著書「心のしずく」
著書「心のしずく」(巻末情報)

 はじめに (著書「心のしずく」より)

山田正行

 時の経つのは速いもので、在学中の十九歳からこの業を始めて、はや四十数年の月日が過ぎました。その間数えきれない多くの人たちの支えを頂きながら、「やれば必ずできる」、「負けてたまるか」という必死の思いで今日までやってまいりました。

 常在戦場、飽くなき挑戦の連続でその矛先は常に自分自身に向けられたものでした。可能性への挑戦は目標が高くなるほど厳しさも増しますが、妙にその辛さが楽しさや面白さに変化、昇華していくところに人知れず快感に似たような何かを覚えたものです。またことあるたびに自分の存在を自身に問いかけ、その証を確かめることでもありました。

 従業員の少ないときは、ピーナッツや枝豆をつまみに皆で車座になって酒を飲み交わすノミュニケーションした昔が懐かしく思い出されます。ただ人数が次第に増えていくにつれて、だんだんとそれがかなわなくなってしまいました。

 そんな時に、これから先自分の思いを同志従業員の皆さんにどのようにして伝えたらいいのか考えた末、それならと毎月一回メッセージを発信してはどうかと思い、平成八年一月一日より今日まで思うままに書き綴ってまいりました。

 この『心のしずく』は、自分が日頃より何を考え、何を求めておるのか、また、アレコレ観たこと聴いたこと感じたこと学んだこと等々の所感です。

 小さな会社の、小さな経営者のたわ言、ざれ言としてご笑読賜れば幸甚に存じます。