思うままに No.241
2016.01.01
※エッセー「思うままに」より ~毎月更新~
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
今年一年を終えるときに、お互いに健康で実り多い良き年であったと言えるように日々精進していきましょう。
一人は皆のために、皆は一人のために助け合い協力して切磋琢磨していくところに個も全体もその質と力が養成されていく。
目標に向うとき、できない理由をいくら並べ立てても何の解決にも前進にもならない。そんなつまらぬエネルギーを浪費するよりどうやったらできるかその方向、方法に頭と体を使わなければならない。できなかったそのほとんどの原因はもともとやろうとしなかった意志と実行の欠如にある。
ピンチになれば天から試されていると考え、自分を変える大きなチャンスと捉えよう。ピンチもプレッシャーも敵ではなく自分の味方にとり込んでしまおう。また社会の変化に対応するには何よりも先に自分を変えることだ。自分を変えずして何が変化への対応だ。
この「思うままに」もスタートしてはや21年目に入る。月々、自分の思うところ教えられ学んだこと、経験したこと等々、誤解を恐れず書き綴ってきたところだ。
ほんとうのところは人に対してではなく、むしろ大半は自分に対しての反省であったり叱咤する思いからだ。書くことにより自分の考えや行動に対する自己点検のための格好の機会と考えている。
常々思う。人生の大目的はその都度目標を定め向っていくなかで、何処に自分を高めていくかにある。それを目指すことが身近な人のみならず、ひいては少しでも社会への役立ちにつながることと考えている。その意味では仕事こそ高みに近づくための、この上ない実践と練磨の場だ。これからも、自分のためにも人のためにも少しでも参考になればとの思いで能うる限り書き続けていくつもりだ。
さて人には長所短所があるが、自分の思うことと他人の思うこととは必ずしも一致しない。長所が短所になったりその逆もある。ここが面白いところだ。
大事なことは他人にどう見られようが、自分は自分のことをしっかりとみておかなければならない。自分のいい所を見出したらそれを限りなく伸ばしていくことに専念することだ。それをやり続けていくうちに、短所の方も次第に長所に追随し変化、長所へと進化していく。
そうして自分をよく生かしていくところに自ずと他人からもよく生かされるようになる。周りの人はその様をみて手助けしたくなるものだ。口先だけでお願いしますと頼んでみてもおいそれと他人は動いてはくれない。
他から協力を得るためには必須の条件がある。それは自助自律をもとに自分を生かさんとする、ひたむきな姿勢があってこそではなかろうか。本年がいい年にできますように、世界が平和で安寧でありますように切に祈念して。