090: 品質の高低は人の品質の高低
2013.07.10
※著書「心のしずく」より ~アーカイブ100回連載シリーズ~
※この記事は、平成八年~平成十六年にかけて執筆されたものです。
この十月一日より営業統括本部に“原点(信頼.先用後利)を継承し、仕組みを革新し、品質を躍進させる”をスローガンに品質管理部が新たに発足することになった。と同時に、この部署の中で同目的であるISO品質方針を具体的に推進してゆくものである。
この品質管理部の最大の目的は仕事の品質をいかに高めていくかに尽きる。仕事の品質とは顧客満足と社員満足のことを言う。
顧客満足とは「先用後利」をもとに、高品質・ロープライス・高品質のPB商品による「トータルライフケア」の大戦略を駆使しながら、如何にお客様の役に立つことが出来るかである。
社員満足とは高い使命感と誇りをもって、より高い目標に向かって挑戦し経営理念を具現化するための「やりがい」のある職場環境を創出すると同時に、お客様と組織から正しく評価されることである。
顧客満足も社員満足も、その原点は「信頼づくり」である。当然この部署は目的から言って営業部と二人三脚の関係にある。現場の営業部を側面より支援しタイムリーかつ適切な助言指導を行ってゆくものである。その任務はあくまでも脇役であり、主役は現場一人一人の皆さんである。
その基本方針及び実施事項は以下の通りである。
〈基本方針〉
(一)人間性と生産性の向上
(二)規律、礼節、良識のある職場づくり
(三)理念、方針を共鳴させ、夢・プライドの持てる環境づくり
(四)プロフェッショナル集団の育成
(五)ISO品質目標の達成
〈実施事項〉
(一)コンプライアンス(法令遵守)、社内ル-ルの監視と指導
(二)社員の品質管理
(1)人間性向上のための教育研修
(2)社員とのヒアリング、指導
(三)商品・顧客・金銭・時間・コスト・情報の管理・理由書の管理
(四)事務研修、指導
(五)新規出店関係
古今東西を問わず、お客様の信頼を失って存続する商店も企業もない。またやりがいのない職場環境において繁栄した商店も企業もない。組織の大小を問わず、その品質の高低はまさしくそれを構成する一人一人の品質の高低に正比例する。
平成十五年九月三十日