065: 気概と熱意を持ち続けてできる人に

2012.06.25

著書「心のしずく」より

※著書「心のしずく」より ~アーカイブ100回連載シリーズ~
※この記事は、平成八年~平成十六年にかけて執筆されたものです。

 去る七月十四日 小牧勤労会館にてISO14001(環境)、ISO9001(品質)の認証取得に向けてのキックオフを宣言した。要旨は「品格ある企業づくり」・「品性ある人づくり」を目的にISOの問題解決手法(PDCA)を用いて、環境にやさしい企業として、またお客様へのサービス品質向上を目指していこうとするものである。これは終りのない継続的な事業で、一人の百歩より百人の一歩を旨とし、全社全員が参画して推し進めていくものである。
 さて、いま社内では『ガルシアへの手紙』(エルバート・ハバード著、ハイブロー武蔵訳、総合法令出版)が静かなるブームを引き起している。
 本書は一九一三年に書かれたほんの二〇ページほどの短編だが、当時全米で驚異的に四〇〇〇万部も売れた。本書が最も力説するのは自ら切り開く自助努力の精神である。この物語の概略は以下の通りである。
 社会で“できる人”になるには三つの覚悟が必要である。
(一)気概と熱意をもち続けること
(二)明るく前向きに行こうと思い続けること
(三)他人に思いやりと感謝をもち続けること
・どんな人でも少なくとも一日に一つ自分には難しいことだと思えることに挑戦し、それをやり抜かない限り、人として大した成長はできない。
・人の役に立てるよう自分がなりたいと思う理想像を心の中に描こう。雨が降ろうが風が吹こうがいかなる時も、固い信念を持ち続けて描けば自分の思うような人間になっていくのだ。人の“思い”こそすべてだ。
・この世は富についても名誉についても必ずごほうびを与えてくれる。それは積極的に取り組むということである。何に積極的に取り組むのか教えてあげよう。それは人に言われることなしに、自ら正しいことをすることである。
・支払われる報酬以上のことは絶対しないという者は、それ以上の報酬がもらえることは決してない。
 この本を紹介すると、ビックリするぐらい、次々と絶賛をいただいた。目からウロコがおちた、ものすごく共鳴共感した、一冊たったの八〇〇円だが私にとっては一億円以上の価値がある、人生の一番大事なことに気づかせてもらった、熱意と勇気がとめどもなく湧いてきた、この本を生涯の宝物にしたい、この本に出会わなかったらこれからの人生が大損をするところだった、歪んでいた心の背骨が矯正される思いだ。などなど。
 読めば必ず何かが変わる、何かが起きる。

平成十三年八月三十一日