思うままに No.171

2010.03.01

エッセー「思うままに」

※エッセー「思うままに」より ~毎月更新~

 念じて一人ひとりの腹に落し込んでもらいたい。
 我々の会社は何のためにあるのか、経営計画を日常遂行していく上で、各人がその持ち場で使命、役割を果たしていくためには、いかように心構えをしておくべきか。
 元来、会社は企業理念に基づき、人物、金、情報を通して経済社会活動を行う。個と同様に社会の一員=企業市民として、その責任と義務を負う。そこで企業理念の実現を図り、社会に適合し、調和していくためにCSR=企業の社会的責任の実践がある。一言でいえばお客さま視点、社会的視点だ。
 CSRの目的は社会からの信頼を得て、企業理念、経営ビジョン、経営計画、そして業績づくりと密接につながり、企業価値を高めていくことにある。この企業価値とは経営の数字や指標が示す経済的利益に止まらず、有形無形に社会に貢献していくところの、社会的利益(きずなアシストによる国際社会貢献活動、納税、雇用)の双方を両立させる。
 また一方、CSRはコーポレートブランド(スローガンの「笑顔で健康を運びます」)の向上、企業文化、風土の創造を図る経営上の最重要な企業戦略として位置づけるものだ。
 当社のCSRの基本方針はお客さまとのふれあい業を基に、健康づくりのお手伝いを通して幸福な暮らしを共に実現していくことをCSRのビジョンに掲げている。社会に必要とされる企業であり続けるために正しい経営活動を行い、地域社会と共に繁栄する企業を目指して成長し続けるその根底に我々のCSRがある。
 この基本方針の基、三つのテーマで次の事業活動を行う。一つには基本的なこと、企業統治=コーポレートガバナンス、法令順守=コンプライアンス、倫理綱領、内部統制、内部通報制度=ヘルプライン、リスク管理、お客様相談室の実施、二つには事業的なこと、企業の存続を大前提に持続的可能な発展のために必要なお客様、お取引先、株主の皆様、地域社会、行政とその関係機関を始めとする様々なステークホルダーの期待に応える活動。三つには選択的なこと、社会貢献活動ISO活動。
 肝腎なことは、このCSRを能書きで終わらせてはいけない。
 各人が実際に日常の業務に照らし合わせ、具体的に落とし込みを図り、実践しなければならない。全員が常に強い自覚をもって臨まなければならない。そうして徹底してやり続けるその先に、会社と共に個の希望の実現が可能になるのだ。