ノクシカタ制作の収入は1日20円。 稼いだお金で化粧品を買ったり、牛を買ったり。
チャルカから仕事を請け負ってノクシカタを制作する女性たちは、家事をしながら村の中で互いに教え合って制作技術を向上させています。ここの村ではイタリアからのオーダーでアップリケも制作していました。ノクシカタでは1日10タカ(日本円で20円)の収入にしかなりませんが、アップリケは2倍の収入になるため、もっと上手になろうという気持ちが強く働くようでした。収入の使い道はさまざまで、生活費、貯金、自分のアクセサリーや化粧品代のほか、子供の服や教材、中には牛を買った女性もいました。
旦那さんの愚痴をこぼしてストレスを発散。 日本と変わらない光景がありました。
仲間で制作している時、女性たちは旦那さんの悪口を言いながら作業しているそうです。それを聞いて、その点は日本と変わらないなぁと、ある意味安心しました。彼女たちは労働で対価を得るようになってとても自信がついたようで、いろいろなことを尋ねても非常に明るく答えてくれるのが印象的でした。これが、JCの目指している社会的な自立と、個々の人間の精神力を向上させることなのだと感じました。