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CSR(社会的責任)

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きずなASSISTの歩み活動原資はお客様活動内容活動記録実録!海外レポート
震災後の人々の命を支えた地域医療の現場にて

医療の現状を知るために、国の保健所、私立の病院、リハビリセンター、伝統療法、皮内針治療※1の現場を訪問しました。
私たちが訪問したリハビリセンターは、25歳以下の身体に障害を持つ若い人たちが、社会復帰を目指すための自立支援を本来の活動目的とし、職業訓練として松葉杖を作ったり、レンガを作ったり、いくつかのコースが用意されていました。

このリハビリセンターでは「現在は健常者でも仕事があまりない。障害を持つ人たちについては色々なところに働きかけてはいるが、さらに苦しい状況にある」とのことでした。
また自立した後もその人を見続け、「今後も何が必要なのか?」を見極め支援しているそうです。

後天的な障害は、交通事故や木から落ちたケガによるものが多いそうですが、震災後は被災者のケアが中心になっていました。
地震発生後、病院では多くの患者に対応しきれず、中には骨折していても外見からはわからずそのまま帰してしまい、後で気付いたときには骨がつかない状態になっているケースがあったり、また、次から次へと患者さんが来るので治療後はすぐに退院となり、完治する前に感染症などを起こすことがあったそうです。

そういった背景の中、このリハビリセンターはYEU※2と協力してその対応をしていました。また、病院のベッドの数も足りないので、リハビリセンターの図書室などにベッドを用意するなど、病院で対応しきれないところをフォローしていました。車椅子も手づくりで、椅子に車輪を付けたものを活用していました

また、地震によるケガなどの体のリハビリだけでなく、心のリハビリも行い、患者だけでなく家族にもリハビリの方法を教えるようにしていました。
こうした現場を目の当たりにし、病室や臨時の病室に寝ているたくさんの患者さんやリハビリをしている人々にお会いして、改めて地震の怖さを感じ、息を呑む思いでした。

私立の病院にも訪問しましたが、そこは針治療も行っていました。西洋医学で治療を施した後に針治療を行っている病院で、薬が効かない時や他の治療との相乗効果を目的に活用していました。

インドネシアの平均寿命は約66歳で、病気は糖尿病が多く、次に高血圧や脳梗塞等が多いそうです。しかし、私立病院は費用が高いため、公立病院に行かざるを得ない人も多く、また、通院が必要な状況でも治療費が払えず、治療半ばでやめてしまう人も少なくないそうです。

現在、病院では支払いの分割に対応している病院も増えているそうです。インドネシアでは数年前のマラリアが大量発生した時、たいへんな数の患者を出し、その時も同様に治療費の問題があったそうです。
国として未だ医療制度や医療技術の遅れなどの課題を持つ中、さらに震災という惨事が起こり、被災者は十分な治療も受けられないまま、我慢しながら生活を送っている。厳しい暮らしなのだと実感しました。

※1 皮内針治療は、短い針を体に刺したまま絆創膏でとめて治療を行う針治療のひとつ
※2 Yakkum Emergency Unit インドネシア・キリスト教医療奉仕団ヤクムの緊急救援部門


 

   
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