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CSR(社会的責任)

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海岸部の被災地で見た援助の実態

海岸部の村は、山間部に比べればまだ援助がきているという話でしたが、海岸部の村でも、やはり援助不足は深刻な問題でした。

私たちが訪れた海岸部の村では、国(行政)からの資金援助はほとんどなく、一方、他の諸外国からの援助はあるそうです。行政は「資金援助をしていきます」と言うものの、いくら訴えかけても何もしてくれないのが現状。諸外国はテントや食糧などそれぞれの国々がそれぞれの援助の方法でしているそうです。

しかしながら、そこにも問題が……。各国々の連携がないため、どの国からも同じようなものが届き、豊富にあるものと欲しいものがないという偏りが生じていたのです。

また、政府に資金という形で援助があったとしても、政府からの援助はあまりないし、不透明になって消えていくことも多々あると話していました。
しかし、そうであるがゆえに、村同士のつながりや助け合いというものがとても強くなっている気がしました。
山間部と同様に辛い状況の中で、まだまだ問題や課題は多くあるものの、明るい笑顔で前向きに自分たちで乗り切ろうという気持ちが感じられました。

その後、YEU※1に訪問して被災情況を聞きましたが、2006年5月27日、マグニチュード6.3の地震でジョグジャカルタを中心に約5,000人以上の死者を出し、家屋も約155,000戸が倒壊しました。最初の1週間で多くの死亡者が出たそうです。

その死因のほとんどが家屋の崩壊によるもの。骨組みのないレンガの家は人が安全に避難できるスペースがないため、押しつぶされる被害によって多くの死傷者が出たそうです。
地震直後は3種類のテープを患者につけ、最重度(即手術治療)、重度、軽症に分けて治療を行ったと言っていました。現在は一番ひどい状況は過ぎ、第二段階の体や心の治療を中心に行っているとのことでした。

※1 Yakkum Emergency Unit インドネシア・キリスト教医療奉仕団ヤクムの緊急救援部門

 

   
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