収益がでるのは10年後。 林業で村の開発資金を調達するユニオン。
ユニオンとは、いくつもの村を統括する組織のことです。 ユニオンでは、村の開発のための政府援助は期待できないということで、自分たちで事業を起こしています。その事業は実に長期的なもので、現在植えている1,000本の木を、10年後に1本5,000タカ(日本円で10,000円)で売るというもの。 収益はユニオンと住民で折半する仕組みになっています。
宝くじで税金を徴収?! 年一回の抽選会は、住民みんなが大興奮。
ユニオンでは、税金を払えない、払わない住民が非常に多い。そのため、納税義務を周知させる目的で、税金を払えば宝くじが買えるというユニークな制度をつくっています。 宝くじ収入の16%を景品(テレビ、自転車など)に、残りの84%を税金に当てる仕組み。そして年1回、宝くじの抽選会が行われます。 私たちの訪問に合わせてか、ちょうどその抽選会が行われることになり、私たちがステージ上に上がって抽選箱から引くことに。参加した数百人の住民は、警備を押し退けてどんどんステージに迫ってくるほどの興奮状態。少し恐怖を感じた抽選会でしたが、住民たちにとってはそれだけ生活のかかった重要なイベントなのだということ改めて感じました。