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【浜松営業所】鈴木隆太郎
その2 インドと日本の違い、自己成長評価

スタディツアーに参加した日本人メンバーは個性的な人ばかりで、みんなインドの文化を学ぶ為の意識が非常に高く、私はひとり取り残される気持ちだった。人それぞれで状況による対応の仕方にも違いがあり、自分のルート営業をふと思い出す場面が何度かあった。人との対応が上手いですねとAHIスタッフや日本人メンバーに言われると嬉しいのと同時に1年ちょっとの営業経験で、人を喜ばせる、お客様に喜んでいただける心構えが少なからず身についているのかなと感じた。



今回のスタディツアーで学んだ事は多く、語り尽くせないが、日本をスタンダートと考えるととてもインドは進んでいない様に思う。近年発展してきていると多々耳にするが、それはインドのごく一部で、他の地域は全く近代的ではないと感じた。

しかしインド人の暖かさや気遣い、家族思いな人間性、村人全員の仲の良さ、日本では無くなりつつある隣人の子供たちを叱る姿を見て、どこか懐かしく、本来残さなければいけない部分が残っていて安心というか、憧れに似た気持ちになった。

触れ合ったインド人は皆真面目で、これからさらに発展していけば、必ず世界の中心になる国の1つと思ったが、その発展したいという気持ちをあまり感じなかったのが疑問だった。彼らは今の水準に満足していないと口にしていたが、実際に行動しているのはごくわずかで、果たして発展したいのか、発展したくないのか、わからない感覚に陥った。

ただ、そこにはインドのカルチャーにおいて、常にカースト制がつきまとっていた。これは私の知識では奥が深すぎるとしか言えないが、カースト制が無くなったというのは表向きで裏では残っていると感じた。その名残は色濃く残っていた。

下位カーストの人は声を上げることが出来ない。上げることが出来ないというより上げない、というカルチャーになっているのかもしれない。私が思うのは諦めている下位カーストに外部が焚き付けてカースト制を変えさせようとしても、ただただ彼らを苦しめているように思う。ここはやはり上位カーストと話を進めながら、下位カーストにも生活水準が低い事を気付かせなければ難しいと思った。



出発前は自己成長に繋がれば、と思っていたが、結果自己成長出来たかもわからない。夢中になり途中からその目標を忘れていた。目標は明確に持たないといけないが、今思うと、自己成長という目標がちっぽけな目標に思える。そう思えているということは自己成長しているのかもしれない。とは言え、成長したかどうかは他人が評価するので、元々の目標設定が矛盾していたのかもしれない。達成したかどうかは今後の仕事やプライベートで第三者に判断してもらいたいと思っている。

下位カーストの人に対して「ここが変わればもっとよくなるのにな」、「なんで気付かないのかな」と私が思ったように、第三者の目が今回のスタディツアーの目標である「自己成長」の指標となる。そういった意味で今後の私にはプレッシャーがかかるが、仕事やプライベートへの考え方も少し変わったように思うし、何よりも11日間全く知らない人と触れ合い、ハングリー精神を学び、仕事から離れリセットされた。この気持ちを忘れず、更に進化していきたいと思う。

このツアーの自身の目標としていた『自己成長』にも近付いた気がした。また、機会があればインドのみならず海外の色々な人と触れ合いたいと思う。

   
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