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■バングラデシュ到着
午前の日本を出発し香港空港を経由、10時間以上経ってダッカに到着したのが午後8時。長旅の疲れを感じているところに先ず迎えてくれたのが、3月と言うのに大量に発生している蚊の大群。刺されると病気に感染してしまうかも知れないと教えてもらっていたので、刺されないように必死に体を動かし空港を出た。
そして一番驚いたことが、バスの駐車場への移動中に見た本当にたくさんの物乞いをする人達で、その中にはまだ小学校低学年ぐらいの子供が大勢いた事に、バングラ到着後直ぐにこの国の貧しさを目の当たりにし、これからの10日間が不安になって来た。
そしてジョソールに向け8時間のバス移動が始まりここでも、いきなりの交通事情の違いに驚愕。走る車全てが、我先にと前を目指し車線、スピードはお構いなしに進みたい方向にただひたすらクラクションを鳴らし続けて突き進む光景に目を奪われた。
唯一理解出来た交通ルールは、弱肉強食で一番強いのはバスやトラックの大きな車、そして一番の弱者が人だった。日本と真逆のこの事実だけは、これからの10日間忘れずに気をつけようと誓った。
途中、この国初めてのチャイ(ミルクティーのようなお茶)をご馳走になった。このような、チャイを飲む店?がバングラにはたくさんある。
■ジョソール到着、JCF本部へ
バスの長旅も終えて、ジョソールに到着。シャワーを浴び少しの休憩を取ってJCFの本部へ移動。着くなり驚くのが、JCF本部のビルの大きさと綺麗さに感心した。
ここは、1976年にアルズーさん達が社会的に不利な条件におかれた人達の自助自立を目指した支援活動をする団体で、JCF(Jagorani Chakura Foundation)『開発の車輪』という意味があるところ。現在26県、11,900の村で活動し72,500人を受け入れしており、5,000人を超える職員がしっかり組織を作り働いている。
その活動の中に、マイクロクレジット(小規模融資)があり、これはグループで小規模の融資を受けて皆で助け合って返していくもの。貧困女性グループを借り手に留めるだけでなく、資金を自分達の手に持つ貸し手に育て上げ、貧困女性でも社会に出て行ける事を証明したのが素晴らしいと感じた。その他にも、教育面では学校、幼稚園の運営や、起業家支援等もしている。
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