■農村でのホームステイ(2)
何処に行っても花とお菓子とプレゼントを準備してくださり、沢山の笑顔に囲まれ、もう街の人皆から歓迎を受けている様で、本当に嬉しかった。
大きな病院では、院内に牛や猫が・・・。何故?ベッド数も足りていないらしく、廊下や地べたに薄い布を敷いて横たわっていたり、その横を猫が横切り、カーテンなどの仕切りもなく周りに丸見えの状態で処置をしていたりと、日本では考えられない光景だった。
建物も酷く痛んで汚れていて、私はいくらお腹が痛くなってもここには来たくないと思ってしまった。余計にひどくなりそうだという思いしか無かった。しかし、病院に行けるのはまだ幸せだとの事で、中には病院に行きたくても行けない人や病院に行けても薬を買うお金が無く、苦しんでいる人たちもいるとの事だった。
さらに感動したのは、私たちの名前入りの旗まで作られていて、踊りや歌での歓迎会、そして心のこもったプレゼントも沢山頂いたこと。家族や仲間との絆をものすごく感じた。グループの仲間のお母さんが倒れたと聞くと、涙を流し、自分の事の様に心配されていた。そして何より、日本から来た知らない私たちに、何でここまで出来るのだろうか?オーダーメイドの民族衣装を作ってくれたり、私の家族のお土産も準備したいと、家族の好みまでも聞かれたのだった。
お金も無く、決して裕福ではない生活の中で、しかし心はとても温かく。帰る時も涙を流し「寂しい、寂しい」と言ってくれて、わざわざ空港にも見送りに来てくた。あっと言う間の3日間だったが、本当に沢山の事を学ぶ事が出来た。
ストライキが始まると言う事で、予定を変更。楽しみにしていた、マングローブなどの観光は中止となり1日早くダッカまで戻る事に。そしてJCFスタッフとのお別れパーティー。ここでもやはり踊りを見せてくれた。バングラデシュの人は歌や踊りが大好きだそうだ。
■児童養護施設の見学
ここの施設に居る子は、お母さんが身売り(売春)の商売をしていて、ストリートチルドレンだった子もいたそうだ。ここから学校に行き、卒業してから職に就ける様にと、パソコンやミシンの使い方なども教えている。
しかし、皆明るく元気な子たちばかりだった。先ほどのパーティーで踊りを踊ってくれた子も、ここの施設の子供たちだったそうだ。さらにお母さんが、社会復帰出来る様にと職業訓練などもしている。
■ツアーを振り返り
今回のスタディーツアーでは、人の心の温かさに触れ、人と人との繋がりを強く感じ、日々の生活の忙しさで忘れかけていた大事なモノを、改めて考えることが出来ました。
この様な機会を与えて頂き本当に感謝しています。このツアーで学び体験したことを、沢山の人に伝え、少しでも多くの人にバングラデシュの現状を知ってもらうのが私の役目でもあり願いでもあります。そして私自身さらに成長できればと思います。
まだまだ問題は山積で、私の出来る事は少ないかも知れませんが、小さいことでも出来る事をやっていきたいと思いました。まずは、いろいろ「知る事」が大切だと思いました。これからも、いろんなイベントに参加して勉強して行きたいと思います。
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