■バングラデシュ到着
日本から飛行機を乗り継ぎ、夜中にバングラデシュの首都、ダッカの空港に到着。空港にはもの凄く沢山蚊がいて、「わっー。こんな所でこれから過ごすのか・・・」と一気に不安になった。空港を出ると、老婆が物乞いをしていて、噂には聞いていたがとても切ない気持ちになった。
それから、バスで目的地であるジェッソールと言う街へ向かった。前日までストライキが行われていた影響もあってひどい渋滞。その状況の中で、どの車もクラクションを鳴らしながらどんどん前進して行く。車線など関係なく、前も横も車間距離がまったくなかった。
これでよく事故が起きないなぁと思っていた矢先、やはり私たちの乗ったバスと車が衝突。周りを見ても傷だらけの車やドアの無いバス、ドアがあっても開けっ放しだったり、バスやトラックの上にも人が乗っていたりと、バングラデシュに着いてからは今まで見たことの無い光景の連続だった。バスで寝ていてもクラクションで目が覚めてしまい、外を見ると夜中にも関わらず、沢山のトラックと人々行き交っていた。
ジェッソールに到着してゆっくり休む時間も無く、現地スタッフのお宅で水のシャワーを浴びさせていただいた。いくら暖かい気候とは言え、水のシャワーはさすがに冷たかった。また街では道端に沢山のゴミが捨ててあり、「えっ!なんで?」と驚きの連続だった。
■JCFの本部へ
今回お世話になったJCFの本部は、貧しくて弱い立場の人たちのための生活支援をはじめ、以下の様な活動をしている。
女性差別、少女の早期結婚、児童労働、家庭内暴力などの撲滅、マイクロ・ファイナンス(貧しい人々に対し無担保で少額の融資を行う貧困層向け金融サービス:担保を取る代わりにグループを作り、誰かが返済出来なければそのグループ皆が借りられなくなるので皆が協力する様になると言った制度)、ジェッソールでの貧困ラインである月5000タカ(約6500円)以下の収入の人たちの支援、ダルシャナ(農村)での貧困ラインである月500タカ(約650円)以下の収入の人たちの支援、極貧の人たちが継続的に教育を受けられるための活動(授業料は無料だが教材費などの月40タカ(約60円)が払えない人たちがいる)など。
月に60円が払えない・・・。
どんな生活をしているのだろうかと思ってしまう。
ゆくゆくは、病院の設立もしていきたいとの事だった。
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