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CSR(社会的責任)

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社会・環境活動報告

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【豊川営業所】 朽名拓朗
その1 事前学習(カースト制)と、アニトラ・トラスト(環境NGO)


■事前学習(カースト制)

学習を受ける前の私の印象は、「TVなどで取り上げられる経済の急成長・日本企業の進出」など世界の中で急成長している国のひとつという認識であった。三度の事前学習でインドの実情を知り、私が学生時代に習った「カースト制」が未だに存在していたことに驚いた。

しかも、カースト制に入れない「アウトカースト=ダリット(不可触民)」の人たちの存在は知りもしなかった。ダリットの人たちは、インドの人口約3割(3億人)を占め、彼らは3000年もの間、社会的、文化的、経済的、政治的に虐げられ社会的に無視されてきた。60年前にインド政府から「指定カースト」として保護されているが、差別は継続している。メディアで取り上げているのは、一部の明るい話題だけで本当の現状を映しているものはないのだと心の底から感じた。

■アニトラ・トラスト(環境NGO)タミルナードゥ州チェンナイ

インド滞在初日にアニトラ・トラストが支援しているスラムを訪問。スラムというと不衛生・犯罪というイメージが強いが、訪問した地区は活気があり衛生面はそれほどよくはないが、子供たちがよく笑い明るい印象を受けた。これもアニトラの支援の成果のひとつだという。



スラムで貧困かと思うと、各家庭にカラーテレビがある。州が無料で提供し約85%の家庭に普及しているらしい。教育も無料で受けられる。インドの教育制度は、日本の小学1年から高校1年までの10年間が義務教育にあたる。

市内にあるスラムの土地は、チェンナイ市内の経済成長に伴いホテルやマンションなどの建設計画があり、税金を納めていてもどの政党が与党になるかで土地から強制退去させられるため、若い世代でも政治的関心を日本以上に持っていた。



スラムの人々は、日雇いの仕事をして生計を立てている。収入が少なくほとんどの人が1日2食で生活している。仕事以外は街に行きたくない人がほとんどで、スラムの中のあちこちに様々な店があった。そこで生活に必要なものを買い求めている。



■アニトラ・トラスト(環境NGO)ディナバンドゥ村


※アニトラ発祥の地、宿泊施設(写真左)、研修施設(写真右)

ここでスタッフを育成し、村に派遣している。現在スタッフは40名(ダリットを中心とした人材育成を行っている)。活動は人権の改善が中心で、組織を作ることで様々なことであきらめていた人々の意識改革を行うのだという。私が直接話を聞くことができたのは、ニューマックス協同組合で、ダリットの人々の多くは担保がなく銀行からの融資を受けられない。そこで自分たちのお金を持ち寄り集め、必要な時に融資を受けられるようにする協同組合を設立した。

2006年設立当初は、なかなか人々の賛同を得られず10名からスタートしたが、スタッフの働きかけにより現在では1240名にまで増えている。利用者の中には、主人が急病で緊急手術を行わなければ助からない時に、協同組合の融資のおかげで命を救うことができたと話す人もいた。

私はニューマックス協同組合の話を聞いて、アニトラの活動を間接的にだが支援する「きずなアシスト活動」を続けていく大切さを実感した。



村の稲作。訪問中は乾季で一度も雨は降らなかった。地下水を利用して稲作をしている。日本のような用水路はなく、溝を掘っただけで水が届く畑は少ない。ほとんどが荒れ地になっていた。



村のあちこちで同じ光景があった。煉瓦つくりだ。泥をこね型にはめ、乾燥するまで干しておく。作った人がわかるように煉瓦には3文字のアルファベットが書かれている。これは家を建てるときに使われ、ひとつ5ルピーで販売している。

   
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