• ホーム
  • 採用情報
  • お客様広場・窓口
  • 会社情報
  • IR情報
  • ネットショップ
  • CSR(社会的責任)

CSR(社会的責任)

選択的CSR (社会から期待され事業を豊かにする活動)

社会・環境活動報告

きずなASSIST

「きずなASSIST」トップページはこちら
きずなASSISTの歩み活動原資はお客様活動内容活動記録実録!海外レポート
【飛騨金山営業所】 山下志生
その3 気づきと別れ、仲間との再会、そして感謝

■3/28(水)デイビットさんご家族との別れ



デイビットさんのお宅では、こちらではあまりお目にかかれなかった洗濯機もあり僕の服や下着まで洗濯して下さった。その間インドでは定番の砂糖たっぷりのコーヒー(大さじ3杯入れたのを目撃!)や、トマトも出して下さったがやはり砂糖がかかっており、トマトから出た水分(激甘!)も笑顔で飲むよう言われ頑張った。後で分かったのだが、体を冷やす砂糖は暑いこの地域では熱中症予防としても重要な役割を担っているのだそうだ。

この日は1年前に嫁いだ娘さんが来られ、結婚式の分厚いアルバムや嫁ぐ時に持参した家財道具の写真など見せていただいた。インドでは、新婦が「ダウリー」という多額のお金や家財道具を用意してなければいけないという風習が残っていて、食器から実家にもない薄型テレビ、エアコンやバイクの新車まで用意したそうだ。



そして別れが近づいてきた。なんと私の嫁さんにサリー(民族衣装のあでやかなドレス)、娘にはワンピース、そして私と息子にはポロシャツと短パンをプレゼントして下さった。楽しい思い出とお土産まで頂き皆さんと別れた。帰りに乗ったチェンナイの路線バスは、ドアも窓もなく外見はボロボロなのに中は広く風通しが良く快適だった。

■3/29(木)現地最終日、気づきと別れ

私の疲労はピークとなり、都会のチェンナイということで暑さも厳しく、おまけにビーチのトイレで今回の旅イチバンの強烈な光景を目にした。私と同年代の人が洋式トイレの入り口付近から便器に向かって小便をしているために便器がベタベタに汚れてしまっていた。当たり前ですが・・・「何てふざけたヤツだ」と思い現地スタッフに尋ねたら、おそらく彼の家にはトイレが無くて、どうやって用を足せばいいのか分からず、結果ああなってしまったのだろうと教えてくれた。



帰りの飛行機で見た新聞に偶然記事があり、インド国内では自宅トイレの普及率が約50%で、携帯電話の同約75%を下回っているそうです。私は持病があるため2軒ともトイレのあるお宅に泊めて頂いたが、トイレの無かったメンバーも多かったようだ。教会、ショッピングモールへ行ったが、体がフラフラで写真すら撮る元気が無く、楽しい思い出が少し作れなくて後悔している。夕飯はホテルのビュッフェ。インドに入国して初めてクーラーの効いた部屋での食事は格別だった。

振り返ると、日常的な停電、冷蔵庫やクーラーのない生活、水しか出ないシャワーなどを経験し、日本がいかに恵まれているか実感したが、現地の人達は停電で真っ暗になれば寝るなり友達に電話をするなりおしゃべりをして過ごしていたし、冷蔵庫がなければ買い置きしないだけだし、クーラーがなくて寝苦しければ玄関先の風通しのいい所で寝ていたし、そうやって上手に自然と付き合っていた。

現地時間で夜11時頃(日本時間で夜中2時半)チェンナイ空港到着、いよいよインドともお別れ。

■3/30(金)帰国、日本を再発見



乗り換えのバンコク国際空港では、インドの食事が合わなかった仲間と2人でラーメンを食べに行った。そして機内食が昼食の時間帯に出るものの食べる気が起こらないまま夕方に中部国際空港に到着。やはり日本はいい!空気もおいしい。電車で岐阜駅に着いて自宅よりも先に向かったのは同級生が営む寿司屋さん。そこはカウンターに板前さんが3人、口をそろえて「痩せましたね・・・げっそりしていますよ。」と言われた。そりゃそうだ。たった11日間で6キロの減量に成功して帰ってきた訳だから・・・。

旅を振り返って一番感じたのが、日本のほうが豊かなのは間違いないこと。が、果たして本当に日本人のほうが幸せなのかなと疑問に思った。もちろん根強く残る身分制度等のせいで理不尽なことがまかり通ってしまう話もよく聞いたが、訪れたスラムの人達も温かく我々を受け入れてくれ気軽に撮影にも応じてくれた。

もし私が貧困にあえいでいたら「何を見に来とるんや?馬鹿にしに来たんか!」と思って外へは出てこないと思う。1軒目のステイ先ではどの子がその家の子か分からないくらい子供達がたくさん出入りし、夜遅くまで私と遊んでくれた。

「気さくで明るくおおらか」これが私のインドの人達に持つ印象。

■4/22(日)仲間との再会、皆さんに感謝

私達の役割はこれからだ。文集や発表会を通して南インドの貧困の現状を広く伝える仕事が残っている。それらの打ち合わせで集まった。6月には栄の教会で発表会、10月までには文集が完成する予定だ。現地ではツアーに参加した皆さんに支えられっぱなしだった。苦楽を共にした人達とはこれからもずっと関わり合っていきたいと思う。

笑顔で送り出して下さった会社の皆さんをはじめ、研修ツアーに参加した皆さん、現地のステイ先やお世話をして下さったスタッフの皆さん、そして留守を見てくれた家族、全ての人達に感謝いたします。私も直腸ガンの手術から5年半が経ちました。これだけ多くの方々のおかげで貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

   
back  
ページの先頭へ