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CSR(社会的責任)

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【飛騨金山営業所】 山下志生
その1 事前研修会〜出発、深夜インド到着〜ホームステイ

■2/11(土)、26(日)、3/11(日)事前研修会にて

事前研修会にて、当社の2人を含め32人のツアー参加者で、南インドの生活を中心に勉強をした。まず私達を不安にさせたのが、トイレで紙を使う習慣がなくトイレットペーパーを持参しなくてはいけないことや温水シャワーは期待できないことなど、豊かではない家庭に育った私ですら当たり前に受けてきたことが受けられないらしい。外国には韓国へ2回しか行ったことがない私には予想できなかったことが次から次へと・・・。

■3/20(火・祝)日本出発、深夜インド到着



途中乗り換えのタイ・バンコクの空港では、ラーメン、寿司、うどん屋さん、バーガーキング、ミスタードーナツまであり、とてもきれいで国内にいるような気分だった。しかしその3時間後の夜11時頃、インドのチェンナイ空港に降りた時には、薄暗く独特のニオイがあり、利用したトイレはインド式で紙がなく左後ろに水道がついている(インドでは左手を水で濡らして尻を拭くため、左後ろに水道がある)タイプで、「とうとう来たな」という感じだった。

空港から30分ほどでホテルに到着したが、クラクションを鳴らしまくりライトもずっとハイビームで、日本なら何回ケンカになっていたか分からない運転に驚かされたが、これはほんのプロローグだった。ホテルに着いて、もう日付が変わっていたのでこの日はすぐに就寝。

■3/21(水)スラム訪問、ディナバンブー村へ



停電で扇風機(インドでは天井から吊り下がっているタイプがほとんど)が止まり、蚊に刺され熟睡することなく朝を迎えた。水でシャワーを浴び、髪をセットしようとドライヤーに変圧プラグを付け電源を入れても動かない。7種類ほど持参したプラグを全て試してもダメであきらめたが、そうではないことに気がつくのは旅の後半になってからだった。

スラムと呼ばれる地域を訪問してまず驚いたのが、人々がみんな気さくで写真撮影にも気軽に応じてくれたこと。我々がどうして訪れているのか分かっているはずなのにとても優しく接してくれた。環境はゴミや糞が散乱し良くなかったが、そんな事より人々のおおらかさに感動した。夕方2時間半ほどかけてディナバンブー村へ移動。車はクーラーが完備され快適だったが運転が強烈でのんびりできなかった。

ちなみにクーラーはこの時から29日のチェンナイ市内のショッピングセンターまでご縁がなくなる。日本の真夏ぐらいの気温なのに・・・。村に到着したらとても温かい歓迎を受けた。どこへ行ってもいい人達ばかり。

■3/22(木)オリエンテーション、そしてホームステイ



日本では農村部という言葉はあっても農業で生計を立てている人はごくわずかという印象だが、南インドでも村の人の75%は農業従事者ながら、工場の進出が目覚しくその割合は減ってきているそうだ。チェンナイからの移動途中で何社か工場を見かけたが、なかでもお菓子のロッテの工場は日本のそれと同じで外観はとてもきれいに整備されていた。

ホームステイ先へは途中まで車、その後はバイクで向かったのだが、インドでは15km/h以下のスピードならヘルメットをかぶる義務はなく、でこぼこ道を私のボストンバック等たくさんの荷物を積んでの走行は恐怖だった。そして夜8時頃到着。子供達が出迎えてくれ10時頃まで一緒に遊んだ。

■3/23(金)ホームステイと寺院訪問



インドにきて「あなたはどの宗教を信じていますか?」とよく聞かれるが、「何も信じてない」と答えると「そんなはずはないだろう」みたいに思われる。それもそのはずで、この国では人口の約85%がヒンドゥー教を、約6%がイスラム教を、そして約2.5%がキリスト教を信仰しており「どの宗教を?」という質問が自然と出てくるわけだ。

逆に私が意外に思ったのは野球の知名度の低さ。大人も含めほとんどの人に「知らない」と言われた。野球の祖先と言われるクリケットは盛んで毎日テレビ中継されているだけにガッカリした。

小高い丘の寺院にツアー参加者数人と連れてもらったが、「お金を恵んでくれ」と入れ代わりで声をかけられ、その中には小さな子供達もいた。やはり子供達にはあげたくなるのだが、そんなことをするとキリがないとスタッフに言われ、もっともだなと思い無視するしかなかった。彼らと同世代の子供を持つ身としては忘れられない光景だった。

   
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