私たち日本人は、生活の基本が法の下の平等に守られており、生まれた時点ではその存在に優劣はない。生まれた時点で既に制度による差別があり、職業選択にも縛りがある世界。・・・自分がもしそのような環境に置かれたなら、きっと深い絶望に落とされてしまうだろう。今の自分が置かれている状況はかなり恵まれていると実感した。

そんな自分の恵まれた境遇にも気づかず、生活に対する不満や愚痴をこぼして毎日を過ごしてしまっていたことが恥ずかしくなった。よりよい生活を得るためには、自ら行動を起こすことが必要なことであると教えられた。



「きずなASSIST」の活動は、実際に運用されている地域に赴き、理解が深まったと思う。ANITRAの孤児のための学校にもAHIを通じて資金が提供され、学校教育や裁縫などの実践的な職業訓練にいかされ、子供たちの貧困からの脱出のために役に立っていた。お客様から頂いたお金の一部が、広い世界の中で、顔も知らない誰かのお役に立っていることが大変誇らしく思えた。そして今まで以上に、お客様に対して感謝の気持ちを持って日々の業務に取り組もうと思った。

寄付金の中には、用途を指定されたものもあると聞くが、「きずなASSIST」のお金は、その時その時の必要なところに非常に柔軟に使われていく。実際に援助を必要としている場所に行き活動をするのは、専門的な知識や技術が必要なため、その壁は高いかも知れない。国際貢献というと難しいものだと思っていたが、専門知識や技術的なものは、その道に秀でた人にお任せし、その後ろ盾となる資金提供ならば、私たちにもできることなのだと実感した。それに、一番素晴らしいのはお客様にご支援いただけることだと思う。



自分にできることは、一人でも、一軒でも多くのお客様にその素晴らしい活動の事実を伝える「広報マン」になることだと思う。また、自分ひとりですべてのお客様に伝えることはできないので、同僚や先輩・後輩社員ともこの思いを共有し、輪を広げていきたい。広い世界での様ざまな出会いの中で、自分の思いもよらない考えがたくさんあり、これから生きていく中で自分の成長の糧になったと思う。今以上にいろんなことを勉強していきたい。



最後に、私の周りの方、世界のどこかで繋がっているすべての方々に、この素晴らしい笑顔とチャンスを与えてくださったことに感謝したい。