今回この南インドボランティア研修に参加して、率直に「心の大切さ」を学ぶことができた。
研修に参加するにあたって3回の事前研修にも参加したが、その際に耳に入ってくる言葉は、「差別」「貧困」「不衛生」などとあまり喜ばしくない、さらにその言葉の持つ重みが全く違うものだった。
生で飲むことのできない井戸水、先祖代々差別を受け続けた人々、それゆえに低所得でやむなく生活水準の低い暮らし。
その差別の内容は、生活の範囲を限定され、行動を制限され、職業を制限され、勤勉の自由を制限される。
さらに差別を受けている人に触れるだけで汚れ、触れた富裕層は「お清め」と呼ばれる儀式を強いられるもので、日本でなら自殺に追い込むほどのいじめではないのだろうか? という印象すら覚えるものだった。
こんな厳しい情報の中、自分がそこで何をできるのか、そう問いかけたときに出てくる答えは全く見当たらなかった。
正直、自分の体を守ることで精一杯なのではないかと思っていた。
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