〈9日目〉2009年8月24日
いよいよベトナムの最終日。今日の深夜の飛行機でベトナムを発つ。前夜のベトナム学生と別れ、ベトナムとの別れに寂しくなってきた。本当にあっと言う間の10日間だった。今日は農業農村発展局へ赴き今回の植林作業の報告。植林作業は今回でちょうど10年、ひと通りの完成を迎えることができたとの事だったが、まだまだやらなければならない事がたくさんあり、多くの人の手を必要としている。
報告会も終わりベトナムを発つときがきた。帰国の用意をしてホテルを出るときに嬉しいハプニングがあった。一緒に過ごしたベトナムの大学生たちが見送りに来てくれ、名残惜しく、楽しかった思い出話にホテルを出発する時間になってもなかなか別れられない。しかし時間がせまりバスに乗って私たちは空港に向かったが、嬉しい事にベトナムの大学生たちはタクシーやバイクにのって空港まで最後の見送りに来てくれた。最後には皆、抱き合って泣いて別れを惜しんだ。そしてハノイ経由で8月25日無事に日本に帰ってくる事ができた。
本当に充実した10日間でした。出発前は不安がいろいろあり、一人であればできなかったかもしれません。現地の方、皆で力をあわせ助けられ充実したものになりました。今回植林作業を通して環境の事だけでなく、現地の人々との交流も学ぶことができました。ベトナムの大学生やベトナムの子供たちをはじめ皆さんから、前向きな姿、熱心に勉強する姿、楽しい事に無邪気に遊んでいる姿、積極的な姿、好きな事をする姿、挑戦する姿、いろんな姿を見てたくさんの事を得ることができました。昔は持っていたであろう忘れかけていた物を思い出させてくれた10日間でした。
今回の研修を通してたくさんの事を学びました。実際に見て聞いて体験した事を、日本でまた現場で活かしていきたい。一度壊した環境はすぐには戻らない、戻すには大変な労力と時間がかかる、だから壊さない努力をすることが大切な事だと思います。
どんな小さな事でもいいので自分にもできる事があると思います。一人ひとりが実際に行動し、そしてひとりでも多くの人が行動を起こせば大きな力となります。どうか平和、環境、子供たちのために・・・。私たちができる事を、小さな事でも何でも良いので行動に移していきたいと痛感しました。皆さんのおかげでたくさんの素晴らしい経験ができました。ありがとうございました。
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