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【久居営業所】 倉野佳典
その3 船を乗り継ぎ熱帯のマングローブ林へ。1本ずつ植林を実践。


〈4日目〉2009年8月19日

作業は3日間おこなわれる。前半でニッパヤシを刈り、最終日で植林をする。植林作業1日目の今日はニッパヤシ刈りのみを行う予定だ。ホテルからバスで移動し、途中船に乗り替えマングローブ林をめざす。蚊に刺されないよう虫除けをし、作業中には蚊取り線香を腰からぶら下げる。道のないマングローブ林を歩くため虫やケガから身を守るため長袖を着て軍手をはめ、泥だらけところを歩くので地下足袋を履く。蟻などが入らないよう首にタオルを巻き作業をする。

1時間くらいバスにのり、マングローブ林までは船で行かないと現地に着かないため、船着場で今度は小型船に乗り換えた。

川は日本とは違い茶色くにごっている。あたりにはマングローブ林が生い茂る。30分ほどサイゴン川をさかのぼり到着、船着場もない川岸に船をつけてようやく現地についた。

今年は植林を初めてちょうど10年、一応の植林作業の完成となるらしい。そのためのモニュメントを運び設置して除幕式が行われた。10年間でおよそ50ヘクタールの土地を植林したそうだ。

そこから作業場まで15分くらい歩いただろうか、マングローブをかき分けようやく到着した。雲ひとつない熱帯のマングローブ林、日陰も少なく、気温は37度を超えていて体温より高い厳しい気象条件。さすがに歩いてきただけでも疲労の色があった。現地の学生たちも辛そうな表情だった。

過酷な条件のなか、ニッパヤシの刈り込み作業を行った。班ごとに別れ作業場の指示を受け、のこぎりでヤシを刈っていく。通常サイズの物でもヤシは2メートルを超え、大きい物では3〜4メートルもあった。

日本の大学生、ベトナムの大学生と共に力をあわせ作業をおこなった。足場は泥で非常に作業しにくい。日本では見たことのないような大きな蟻がタオルを巻いているにもかかわらず首の中にはいり噛まれたり、慣れないのこぎりでケガをする学生がいたり、日本から持参した消毒液や絆創膏が役に立った。

昨年刈ったヤシは1年間で2メートルくらい伸びていて、植林された小さな苗木は育たない。苗木を植林して終わりと言うことでなく、ある程度大きくなるまでは世話をして手をかけないと木は育たない事を知った。植林も人間も同じように大きくなるまでは手をかけないといけない、植林前のヤシ刈りだけでもずいぶん手がかかり大変だという事を、身をもって知った。

作業は午前中いっぱい続き、暑さに耐え、ぬかるんだ地面に足をとられ、持ってきた水で水分を補給しながら、皆と力をあわせ作業が終わった。来た道を戻り船の中で昼食だが、疲れはてて食べることができない学生もいた。

汚れた地下足袋や作業着を着替え、それらはホテルに戻ってから雨水を溜めた水をたらいに入れて洗濯をした。

まだまだほんの一部ではあるが、ベトナム現地の生活を体験する事ができた。

   
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