マングローブの植林を終えた翌日、カンザーの小学校へ行きました。その小学校の子供たちは、親のいない子や、家が遠いため学校に泊まっている子がほとんどでした。そんな状況の中でも、子供たちはとても無邪気な笑顔で目をキラキラさせていました。子供たちと遊んでいるうちに、逆にこっちが元気をもらったように思います。
日本のカレーを作って子供たちと一緒に食べたカレーはとてもおいしく、おいしそうに食べている子供たちを見てうれしくもなりました。たった数時間を一緒に過ごしただけでしたが、別れはとても名残おしかったです。この子供たちが大人になる頃には、ベトナムの状況ももっと良くなってほしいと思いました。
こうして7日目が終わりました。初めはどうなることか不安で、10日間はさぞ長いだろうと思っていましたが、後半になるにつれ、とても早く感じると同時に、みんなとの別れを思うと寂しくなりました。それだけ充実したものになっていたのです。
ベトナムの学生と討論会もしました。班ごとに、国際結婚についてお互いどう思っているかを話し合いました。双方に出た意見は、愛があれば問題ないとか、でも現実的に考えるとそこには文化の違い、生活習慣の違いという大きな壁もありました。
国の異なる子たちと、こういった一つの問題についてお互いの意見を出し合って話し合うことができ、とても良い経験になりました。話し合って分かったことは、互いに自分の国を愛してるということでした。自分の生まれた土地、家族、友達、恋人を大切に思う気持ちは、万国共通なんだと思います。お互いに自分の国の踊りを披露したり、とても有意義に過ごすことができました。ベトナムの学生の子たちとも、6日間一緒に過ごしたことできずなが深まりました。
最後に私たちが日本に帰る時、ベトナムの学生の子が空港までわざわざ見送りに来てくれた時には、うれしくて涙が止まりませんでした。ベトナムの学生はみんなとてもやさしくしてくれ、私はそのやさしさに何度も心を打たれました。
この活動を通し、新しいきずなが生まれたことをとても感謝します。日本に帰ってからも、ベトナムの学生と連絡を取り合っています。私にとって大きな大きな財産になりました。自然を大切にする気持ち、強く生きる姿勢、人にやさしくすること、当たり前のことですが、それを真の当たりにして改めて学ぶことができました。
ベトナムの学生の子たちの何事にも一生懸命な姿を見て、私もそうでなければいけないと思いました。そしてこの経験で得たものを大切にし、生きていきたいと思います。今よりもっと人とのつながり、信頼関係を大切にしていきます。
これからこの貴重な体験をより多くの人に伝えていき、今、自分にできることを一つでも多くやっていきたいと思います。最後に、このような貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
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