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きずなASSISTの歩み活動原資はお客様活動内容活動記録実録!海外レポート
コッテ市サハスプラ地区を視察して感じたこと

【8月13日】


コッテ市サハスプラ地区の15階建てアパートで高層建築プログラムを見学。土地を生かすために高層アパートは必須である。しかし、スリランカの人は自前の家づくりの楽しさを求め、出来上がりの高層ビルではそれが不可能であるため、当初はなかなか入居希望者がいなかった。当時はプレマシリ氏たちが無理やり入居させたらしい。



その後、コッテ市役所に向かい、女性市長、助役と市長室にて面談。市長にいきなり「あなたたちは私たちに何が出来ますか?」と聞かれる。それに対し、秋田さんが「今回は施しやボランティアで来たのではない、勉強で来たのです」と返す。「では何が気づいたことを教えてください」と市長に言われ、以下のような発言をさせていただいた。



「スリランカの人々は親切な方々が多く素晴らしい国だと思いました。スラムや川やゴミに対するプロジェクトも素晴らしいですね。国の経済の発展のためにも、子供の教育や健康のためにも大切だなと感じました。全てが住宅問題や下水、ゴミ処理の改善なくしては果たせないと思いました」



「今回、市長と同じように熱意をもって住民活動をされているメンバーたちと知り合いました。プレマシリ氏は日本でも知名度があり、本当によく考えて活動されていらっしゃると思いました。そのリーダーたちと行政がミーティングの場を増やし、もっと協力しあうことができれば、住民の生活改善も必ず早期実現できると思いましたし、また逆に住民リーダーたちと協力しあわないと実現は不可能だと思いました」と。



またその他、健康問題の話題が出たとき、市長は置き薬に関心をお持ちになられたようで、「マラリアにも良いのですか?」と問われ、僕はそういう薬ではないが初期治療には役立つことをお伝えした。



スリランカに来て4日間、プレマシリ氏とメンバーたちの活動を見て感化された僕は、日本人の僕にこの国で滞在中に何かお役に立てることはないかと考えていた。もし、僕らの意見で、彼らの活動が少しでも行政に支援されることがあれば良いなぁと思う一方で、出すぎた真似をしてかえってやり難くなることがないようにとも考えていた。
そこで、前日にプレマシリ氏に「今の市長は協力的ですか?そうでないなら強い口調で言っていいものだろうか?」とプレマシリ氏に聞いたところ「今回の女性市長は協力的だから、強い口調より市長の施策を誉めてくれた方が良い」とアドバイスを受けていた。
実際はどうなったのか?と気がかりではある。なぜなら、ボランティアする側は良かれと思ってやるのだが、かえって傷つけ、自己満足に陥り、それに気づかないことを今度のツアーで少し感じたし、彼らに学んだからだ。営業と同じく、相手の立場を考え、心を配ることがとても大切なんだなと感じた。



市役所を後にして、リールカンパニー(高層建築専門の建築会社)に向かう。社長は元大臣で、日本語がとても上手な方だった。20年前、プレマシリ氏と知り合い、貧困層に共にアプローチしたという。当時のプレマダーサ首相の100万戸計画での話から聞いた。



施策として、政府は住民に土地を2ピース与えた。インフラは政府が貧困層に与えた。1万ルピーのローンもくれた。残りの9万ルピーは自力で稼ぎ、自分たちで作りなさい。デザイン、方法、材料、労力を住民に教え、住民に作らせる。その結果、政府が作ったものより、格段に良い家ができたという。



また、3グループに分けてワークショップを行い、2日間でトレーニングするCAP(Community Action Planning)作戦を行った。具体的には以下のような内容だ。



  1. 全員で2時間現地を歩いて問題点を考える。


  2. コミュニケーションをとり、問題と優先順位を決める。


  3. リストアップする。


  4. 専門職を交え、戦略ミーティングを行う。


  5. 3グループを集め、集約し、アクションプランを決定する。



当時も現在同様、コミュニティの人たちを参加させることに一番苦労している。そんな説明を受けた後、またサハスプラの高層アパートに戻り、子供会の歓迎を受けた。



コロンボ市役所内環境課に向かう。ゴミ担当責任者と会談した。コロンボ市だけで1日700トン(70%が生ゴミ→有機肥料)のゴミを処理する。車は125台(日本から75台寄付)である。半分を市役所が、残り半分をプライベートカンパニーに任せている。6つの袋に分別し、週一度回収しているテスト地域を50軒から500軒にして試みている。今困っている問題は、最初に試みたミドル層にはゴミの分別等もよく浸透しているが、貧困層にはなかなか浸透しないことだと言う。



何か気がついた点はないか?という問いかけに対して「経済的発展と教育と健康のためにも綺麗な都市づくりは一番大切なテーマで、そういう意味でもこちらの部署は大変重要な仕事を行っていると思います。スリランカの発展はこの部署のプロジェクトの成功に尽きると思います。ゴミの解決には住居の整理、川の整理、住民への教育が大切だと思います。地域の活動グループは素晴らしく、あなたと同じ熱意をもって、スラム住民たちにゴミ問題を演劇等を交え、啓蒙しています。リーダーのプレマシリ氏や、HAたちとのミーティングの場を数多く持つことが大切で、彼らとの協力がない限り日本の例を見ても難しいと思いました」と発言させていただいた。








   
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