• ホーム
  • 採用情報
  • お客様広場・窓口
  • 会社情報
  • IR情報
  • ネットショップ
  • CSR(社会的責任)

CSR(社会的責任)

選択的CSR (社会から期待され事業を豊かにする活動)

社会・環境活動報告

きずなASSIST

「きずなASSIST」トップページはこちら
きずなASSISTの歩み活動原資はお客様活動内容活動記録実録!海外レポート
スリランカの実情と地域活動 〜活動リーダーと行動を共にして〜

【2007年8月8日】


朝、名古屋からバンコクへ。ホテルに荷物を置いて地下鉄に乗り散策した。タイの地下鉄は黒いコイン使用で日本より進んでいる。後日、タイ空港も水冷式の冷房を使用している話を聞いて、タイの前回までの印象が変わり、ハイテクな印象を持つ。毎回、ボランティアに参加している木村(57)さんと相部屋になり、過去のボランティアや前回のスリランカの津波の話や生水の怖さ、夜中に珍しい日本人を見るために突然現地のおばさん集団に訪問を受けた体験談などを興味深く聞いた。その他、マラリアやトイレに懐中電灯が必須の話、カレーを素手で(右手)食べたり、トイレでは紙を使わず(左手)で拭く等の習慣を聞いたために、心の準備する。



【8月9日】


睡眠もとらず、AM1:00にバンコクを発ち、コロンボに朝到着。トイレにて空港職員に、二回に分けてお金を請われ、断った。観光客にはお金を請うてみる、一部の習慣を感じた。スリランカの人々は宗教心が強くほとんどの人が親切ですが、後日、小さな貧しい子どもに親がコジキまがいのことをさせているのを体験した。その他、この国ではタバコ以外に請われることはなかった。海外では、紙幣を見せるとすられる話を聞かされ、以後気を付ける。
迎えにきてくれたNCFメンバーとコロンボのゲストハウスへ移動した。リーダーのプレマシリ氏のほか、メンバーの中には自治会長もいれば、映画俳優や先生もいた。移動中、50mおきに銃を手に持った軍人が物々しい雰囲気で警備している光景を目にした。日本と違う緊張感がある。政府軍と北の[解放の虎]との内戦が20年継続中である。実際、この半年間に空港テロと石油コンビナートへのテロがあったばかりだ。



ゲストハウスに到着し、雑談と食事の後に、お互いの自己紹介と挨拶を行う。雑談の中でプレマシリ氏が「この活動は終りのない戦だ」と言った。話しを聞きながらプレマシリ氏に特別なオーラを感じた。雑談中は片言の英語とゼスチャーでなんとか冗談も言いながら現地のメンバーもそれぞれ面白く笑いは絶えなかった。しかし、ミーティングになると一転し、どの顔も沈痛な表情になり真剣な眼差しになった。彼らの学ぶ姿勢、なんとか良くしたいという強い信念をことのほか感じた。



現在のスラムのいきさつ、抱える住宅やゴミの問題、さらに現在のプロジェクトなど様々な問題点を討議する。コロンボの住民の半分はスラムに住んでいる。仕事を求めて田舎から出てきたり、津波やテロ危険地域から逃げてきたりしてコロンボに人が集中している。土地がないため、線路沿いや川沿いに勝手に掘っ建て小屋を建てる。トイレや下水がないため、直接川へ垂れ流し、ゴミを捨てる。こうした居住環境の不備がマラリア等の健康問題にもつながっている。



「我々は組織づくりを行っている。行政との交渉の仕方から計画の立て方、さらにワークショップを開いて問題と解決策を考えさせるなど、実際に立ち会いながら教えている。住民たちもはじめはなかなか動かない。だから問題を教えながら、集会を設けて啓蒙活動を行っている。リーダーを育成しながらスラム住民とコミュニケーションをとり、トイレや下水やゴミの問題に気付かせながら取り組んでいる」



子供会や婦人会も悩みながらも活動を行っており、プレマシリ氏や他のNCFメンバーはその活動で発生する様々な問題の解決を支援をしている。それに対して私は『暗殺されたプレマダーサ大統領も、彼の住民施策も、尊敬しています。それを継承しているプレマシリさんも他のメンバーにも敬意を表します。みなさんには素晴らしい夢があり それを生き甲斐とし、みんなで行動していることを羨ましく思います。今はみなさんとの出会いに感謝し、何かお役に立ちたい気持ちでいっぱいです』という旨を伝えた。



これは後でネットを見て知ったことだが、AHIの過去600名の研修生の中で、学ぶべきテーマが「リサイクル」と明確で、しかも自費で日本に来て学んでいったのはプレマシリ氏とHA氏の2名だけだったそうだ。 夕食は食堂でとった。夜の町を歩いて散策したがものすごぐ蒸し暑い。宮崎や名古屋以上に蒸し暑い。宗教上、四足動物は大切にされ、食べられることも殺されることもない。そのためか、牛ものんびりと国道を歩いている。野良犬や野良猫が多く、必ずデキモノがあり、どれもおとなしいが噛まれたら必ず狂犬病になりそうだったので予防注射の必要性を実感した。



この日はゲストハウスで1泊。蚊取り線香3本、アースマット2つをつけまくる。ゴキブリは巨大だが日本と違い動きがのろい。3階の部屋だが、蚊を5匹殺した。 翌日からはいよいよスラムでのホームステイ。1Fだろうし、話しに聞くとこの暑さでクーラーもないらしい。蚊と戦うのかなと想像しながら、この日のクーラーの涼しさに感謝しながら、翌日からの覚悟を決めた。



   
back  
ページの先頭へ